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公開日:2025.08.05
歴代マンガ大賞受賞作品まとめ~各年代別の大賞作やノミネート作を徹底紹介~
「今最も注目されているマンガ」を選ぶ賞として、毎年マンガファンから熱い注目を集める〈マンガ大賞〉。
選考委員はプロのマンガ家からマンガ好きの書店員、図書館員など、“マンガを誰よりも読んでいる人たち”が「本当に面白い!」と感じた作品が選ばれる賞だけに、その年の大賞作は見逃せません!
ここでは、歴代マンガ大賞の“大賞作”を年ごとにご紹介します。
マンガ大賞2025:『ありす、宇宙までも』
朝日田ありす(あさひだ ありす)は容姿端麗で学校の人気者。
彼女は幼い頃にバイリンガル教育を受けて育っていたが、両親の死によって結果的にどちらの言語も拙くなってしまうことに。
授業についていけず孤立していたありすは、同級生である孤高の天才、犬星くんとの出会いを通じて、自分の限界に挑み始めます。
全くタイプの異なるふたりが出会い、時に衝突しながらも少しずつ関係を築いていく姿が描かれ、物語に独特の緊張感と温かみを与えています。
背景や価値観の違いを乗り越え、お互いを理解し支え合うようになっていく過程は、多くの読者の共感を呼ぶポイントのひとつ。「日本人初の女性宇宙飛行士船長」を目指し、少女がさらなる高みを目指して駆け上がる、涙と覚悟の成長物語です。
| アニメ化 | – |
| 実写映画化 | – |
【マンガ大賞2025】2位:黄泉のツガイ
山深い閉ざされた集落で暮らす少年・ユルと、村の牢に囚われている双子の妹・アサ。二人は「昼と夜を分かつ双子」という不思議な因縁を背負って生まれてきた存在だった。村を守る異形の存在「ツガイ」と、外界を拒むような村の掟。その均衡が崩れ、集落が襲撃されたことをきっかけに、ユルは初めて村の外へ足を踏み出す。失踪した両親の謎、自身に課せられた宿命、そして「東村」と「影森家」を巡る根深い対立——静かな和の世界観の裏に潜む闇が、次第にその正体を現していくダークファンタジー。
【マンガ大賞2025】3位:神田ごくら町職人ばなし
舞台は江戸の片隅にある架空の町・神田ごくら町。桶職人や刀鍛冶、染物屋、左官など、町に生きる職人たちの日常が一話完結で描かれていく。物語に共通の主人公はいない。代わりに、各話でスポットが当たるのは「仕事」と真正面から向き合う職人たちの背中だ。技を磨く苦悩、誇りを貫く覚悟、人との縁や別れ——派手さはないが、ものづくりに人生を捧げる人々の息遣いが丁寧に刻まれた、静かで力強い職人群像劇。
【マンガ大賞2025】3位:平和の国の島崎へ
幼少期に国際テロ組織に連れ去られ、30年ものあいだ戦闘員として生きてきた男・島崎真悟。組織からの脱出に成功した彼は、母国・日本で「普通の暮らし」を送ろうとする。しかし、その穏やかな外見とは裏腹に、彼の体と心には戦場で培われた圧倒的な殺戮技術が染みついていた。日常の中で起こる理不尽や暴力に直面したとき、彼は再び“戦う側”に立ってしまうのか。平和を望む元工作員の葛藤と、凄絶なアクションが交差する異色のヒューマンアクション作品。
【マンガ大賞2025】5位:ダイヤモンドの功罪
あらゆる競技で非凡な才能を発揮してしまう少年・綾瀬川次郎。その能力は称賛を生むと同時に、周囲との軋轢や孤独も招いてきた。純粋に「仲間と野球を楽しみたい」という思いから、弱小チーム・バンビーズに入団する次郎。しかし彼の存在は、チームの均衡や人間関係を少しずつ壊していく。才能は祝福なのか、それとも呪いなのか。勝利や努力を美談として描かない視点で、才能がもたらす“光と影”を鋭く描いた異端の野球漫画。
【マンガ大賞2025】5位:天幕のジャードゥーガル
13世紀、巨大な版図を誇ったモンゴル帝国。その後宮に、一人の奴隷の少女がいた。イラン出身のシタラ(後のファーティマ)は、奪われた人生を取り戻すため、武力ではなく知識と機知を武器に生き延びようとする。第六夫人ドレゲネとの出会いを機に、彼女は帝国中枢に関わる存在へと成り上がっていく。歴史の裏側で蠢く権力と陰謀の中、少女はやがて“魔女”と恐れられる存在へ——知略が運命を切り拓く、重厚な歴史後宮ファンタジー。
【マンガ大賞2025】7位:正反対な君と僕
場の空気を読みすぎてしまう明るいギャル・鈴木と、思ったことを率直に口にする物静かな優等生・谷。性格も価値観も正反対な二人は、ひょんなことから付き合い始める。恋愛を通じて、鈴木は「嫌われない自分」ではなく「本当の自分」と向き合い、谷もまた他者との距離の取り方を学んでいく。高校生の日常を舞台に、言葉にできない感情の揺れや人間関係の息苦しさを丁寧にすくい取った、共感度の高い青春ラブコメディ。
【マンガ大賞2025】8位:環と周
「環」と「周」という名を持つ二人は、時代や立場を変えながら何度もこの世に生まれ落ちる。親子、恋人、友人——関係性は変わっても、彼らの間にはいつも「好き」という感情が存在する。現代では、価値観の違いに戸惑う家族の姿を描き、過去の時代ではその時代ならではの制約の中で想いを紡ぐ。生と死を繰り返しながら、人は何を愛し、何を手放していくのか。輪廻転生を通して“好き”の本質を問いかける、静謐で深い連作短編集。
【マンガ大賞2025】9位:ひらやすみ
29歳のフリーター・ヒロトは、亡き祖母から譲り受けた阿佐ヶ谷の平屋で、いとこのなつみと共に暮らし始める。漫画家を目指して上京してきたなつみ、将来に迷う友人たち、近所の人々——平屋には、悩みを抱えた人たちが自然と集まってくる。特別な事件は起こらない。ただ、誰かと一緒にご飯を食べ、話をする。それだけで少し心が軽くなる。忙しさに疲れた現代人の背中をそっと押してくれる、穏やかな日常漫画。
【マンガ大賞2025】10位:ファミレス行こ。
『カラオケ行こ!』から数年後、大学生になった岡聡実は、東京で「ちゃんとした大人」になるべく奮闘している。舞台となるのは、誰もが一度は足を運ぶファミリーレストラン。何気ない会話と時間の中で、聡実は自分の未熟さや不安と向き合っていく。そこに現れるのが、相変わらず距離感のおかしい元ヤクザ・成田狂児。可笑しさと切なさが同居する関係性を軸に、“成長途中の大人”の居場所を描いた静かな続編ストーリー。
マンガ大賞2024:『君と宇宙を歩くために』
何をやっても長続きしない小林と、ある特性をもつ転校生・宇野が、ぶつかり合いながらも次第に距離を縮めていきます。
タイトルの「宇宙」には、宇野と小林が感じる“世界の生きづらさ”や、“当たり前”への違和感が込められており、私たちが見過ごしてきたものに改めて気づかせされるはず。
「普通」でいることが難しい2人が、不器用ながらも自分らしく生きようと奮闘する青春友情ストーリーです。
| アニメ化 | – |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2023:『これ描いて死ね』
伊豆諸島に住む高校1年生・安海相(あづみ あい)は、漫画家を夢見る少女。憧れの作家に会うため東京都内へ向かい、同人イベント「コミティア」で人生が大きく動き出す。
“漫画を描くとは何か?”という問いに真正面から向き合った、情熱あふれるクリエイターたちの群像劇。
| アニメ化 | 〇 制作決定 |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2022:『ダーウィン事変』
テロ組織の襲撃によって保護された妊娠中のチンパンジーから誕生した、ヒトとチンパンジーの混血児“ヒューマンジー”・チャーリー。
彼を取り巻くのは「人間とはなにか?」という根源的な問い。学校での討論シーンでは、周囲の生徒たちが“人間側の価値観”から議論を進める一方、チャーリーは終始冷静かつ的確に物事を捉えていく。
差別・炎上・テロといった現代社会のリアルな問題を“ヒト以外の視点”から描くことで、私たちが当たり前だと思い込んでいる常識の歪みに気づかせてくれる、衝撃的な一作。
| アニメ化 | 〇 2026年1月~放送予定 |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2021:『葬送のフリーレン』
魔王討伐後の勇者一行を描いた、“その後”に焦点を当てた異色の後日談ファンタジー。通常なら「倒すこと」が物語のゴールですが、本作はその後から物語が始まります。
長命なエルフ・フリーレンが、仲間との旅を静かに振り返りながら“生きる意味”に向き合っていく、祈りと追憶の物語です。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2020:『ブルーピリオド』
空虚な日々を送っていた高校生・八虎は、ある一枚の絵に心を奪われたことをきっかけに、日本有数の難関校・東京芸術大学を目指すことを決意します。
一見すると熱血タイプの主人公に見えるが、実は“何でもそつなくこなせるがゆえに、人生を懸けて打ち込めるものに出会えていない”という現代的な悩みを抱えた青年です。
そんな八虎が、これまでとは一味違う仲間たちとぶつかり合いながら、“好き”を追い求めていく姿を描いた、美術×青春×スポ根という時代を映し出すドラマです。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
マンガ大賞2019:『彼方のアストラ』
宇宙キャンプに参加した高校生・カナタたち9人が、突然見知らぬ惑星へ転送される。極限状況の中で育まれる友情やチームワークを描いた、“SF×サバイバル”の傑作マンガ。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2018 大賞作品『BEASTARS』
肉食獣と草食獣が共存する社会。その狭間で本能や恋心、葛藤に揺れる若き動物たちの青春群像劇。“擬人化×心理描写”の深さが話題となり、国内外で高い評価を受けた異色作。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2017 大賞作品『響〜小説家になる方法〜』
突如文壇に現れた天才女子高生・響。常識外れで、時には暴力的(!?)な言動すらいとわない“破天荒ヒロイン”が、小説界を揺るがす爽快サクセスストーリー。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
マンガ大賞2016 大賞作品『ゴールデンカムイ』
日露戦争から帰還した“不死身の杉元”と、アイヌの少女・アシㇼパが黄金を求めて北海道を駆け巡る!狩猟グルメ・歴史・冒険のすべてが詰まった和風サバイバルアクション。
実写映画は2024年1月19日に公開され、大ヒットを記録。観客動員数は210万人、興行収入は29.6億円を突破し、2024年を代表する話題作となりました。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
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マンガ大賞2015 大賞作品『かくかくしかじか』
漫画家・東村アキコが自身の青春を振り返りながら描いた自伝的作品。鬼教師との出会い、美大受験、漫画家デビュー…涙と笑いが交差する“人生の教科書”のような一冊。
今年2025年に実写映画化され、大きな話題を呼びました。
| アニメ化 | – |
| 実写映画化 | 〇 |
マンガ大賞2014 大賞作品『乙嫁語り』
中央アジアを舞台に、12歳の少年と20歳の女性の“年の差婚”を描いた歴史ロマン。緻密な作画と文化描写は圧巻の一言。世界中で称賛された骨太な作品。
| アニメ化 | – |
| 実写映画化 | – |
マンガ大賞2013 大賞作品『海街diary』
鎌倉で暮らす四姉妹の何気ない日常を静かに紡いだヒューマンドラマ。家族の死やすれ違い、そして再生――日々の中にある繊細な感情を丁寧に描き出した、“心を整える”名作です。
本作はマンガ大賞をはじめ、第11回(2007年)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第61回(2015年)小学館漫画賞〈一般向け部門〉など、数々の賞を受賞。2015年には実写映画化され、第68回カンヌ国際映画祭〈コンペティション部門〉に正式出品、第39回(2016年)日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む複数の賞に輝きました。
| アニメ化 | – |
| 実写映画化 | 〇 |
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マンガ大賞2012 大賞作品『銀の匙 Silver Spoon』
都会育ちの高校生・八軒勇吾が農業高校に入学し、生き物と向き合いながら成長していく青春物語。「命をいただく」というテーマに真正面から向き合った傑作。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
マンガ大賞2011 大賞作品『3月のライオン』
主人公の桐山零は、幼い頃に家族を事故で失い、孤独を抱えながらプロ棋士として生きる17歳の少年。
彼は人との関わりを避けるように生きていましたが、ある日、川本家という三姉妹(あかり、ひなた、モモ)が暮らす家に立ち寄り、温かい家庭の雰囲気と、彼女たちの優しさに触れることで、少しずつ心を開いていきます。
将棋の世界での厳しい戦いや葛藤、そして川本家との交流を通して、零が人間として成長していく姿が描かれています。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
マンガ大賞2010 大賞作品『テルマエ・ロマエ』
古代ローマの浴場設計士・ルシウスが現代日本のお風呂にタイムスリップ!文化ギャップから生まれる笑いがクセになる、風呂×歴史コメディ。
実写化された映画版では、原作漫画の世界観を見事に再現し、興行収入59億円の大ヒットを記録。2014年には続編『テルマエ・ロマエII』も公開され、実写邦画コメディの成功例として語り継がれています。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
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マンガ大賞2009 大賞作品『ちはやふる』
百人一首の競技かるたに魅せられた少女・千早が、仲間と共に全国優勝を目指す。情熱・青春・恋…すべてが詰まった“青春スポ根かるたマンガ”。
| アニメ化 | 〇 |
| 実写映画化 | 〇 |
マンガ大賞2008 大賞作品『岳』
山岳救助ボランティア・島崎三歩が、登山者の命を守るため過酷な現場に挑む姿を描いた物語。
美しい山の魅力と自然の厳しさ、人々との交流を通して浮かび上がる温かな人間ドラマが胸を打つ、山岳ヒューマンストーリーです。
| アニメ化 | – |
| 実写映画化 | 〇 |
まとめ
マンガ大賞は、話題性だけでなく、読みごたえ・感動・斬新さにおいても一級品ばかり。歴代の大賞作品を振り返ってみると、アニメ化や実写化をきっかけにさらに注目されるケースも多く、「次にくる名作」を先取りできる賞ともいえるでしょう。
気になる作品があれば、ぜひこの機会に手に取ってみてください。あなたの“心に残る1冊”がきっと見つかるはずです。
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著者
マンガBANGマガジン編集部
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